
3月8日は
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寺の玄関として天王殿が設けられています。中国では一般 的な建て方で、四天王と弥勒菩薩と韋駄天を同様に祀ります。 仏教的宇宙観に須弥山があり、その中腹に四天王がいます。時空を異にする上部には兜卒天があり、仏教復活再生のために現れるとされる弥勒菩薩がいます。中国では契此(けいし)という実在した禅僧が弥勒の化身のモデルとして広く信仰されました。 又、その背面に祀る韋駄天は、三十二将軍神の筆頭におかれ、護法善神として大雄宝殿の御本尊と対面 します。四天王は本来、東西南北の定位置がありますが、弥勒菩薩が正面 にある(南面している)ために45度づつずれています。方柱はチーク材。堂内に2本の円柱があり、黄檗の七不思議のひとつといわれています。X型の組子を入れた匂欄は、日本では特異な襷匂欄(たすきこうらん)で、チベット・中国で使用されているデザインです。この匂欄は大阪の八兵衛信士の寄進によるものです。
チベットの襷匂欄
中央チベットのギャンツェにあった建造物にも同様の襷匂欄の意匠がみられます。
(Govinda, TIBET IN PICTURES, Drammasより転載)

范道生作、寛文3年(1663)造立、木造、像高110.3cm。布袋は弥勒菩薩の化身といわれ、本山では弥勒仏とされています。布袋は名を契此(かいし)といい、南北朝末後梁の高僧で、定応大師と号しました。高泉禅師の「洗雲集」に、寛文3年11月末に隠元禅師の命を受けて道生が造立し松隠堂に安置されたとあり、おそらく寛文8年(1668)の天王殿建立に際し移されたと思われます。

境内を縦横に走っている参道は、正方形の平石を菱形に敷き、両側を石條で挟んだ特殊な形式であり、龍の背の鱗をモチーフ化したものです。中国では龍文は天子・皇帝の位を表し、黄檗山では大力量の禅僧を龍象にたとえるので、菱形の石の上に立てるのは住持のみです。江州日野田中藤左衛門・矢野儀右衛門の寄進によるものです。※現在は車イスの方でも安全なように平にしています。もどる・次へ