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2021.02.15お知らせ

佛涅槃會

大涅槃図

2月15日は釈迦が入滅した日とされている。

(厳密な命日は不明であるが、南伝仏教ではヴァイシャーカ月”「第2の月」という意味”の夜に亡くなったとする説に由来し、多くの寺院では2月15日に法要が執り行われている。)

 

各地に布教をしていた釈尊は80歳の時、クシナガラの沙羅林で入滅した。

在家の人々により火葬(荼毘)にふされたとされている。

 

萬福寺では法要の際、本堂中央に「涅槃図」の軸がかけられる。

これは当山が保管する中で最も大きい軸(5.6m×3.6m)であり、本尊含め迦葉・阿難両尊者の三尊像が全て隠れるほどである。

横たわる釈尊の周りには菩薩をはじめ多くの弟子達が神仏僧俗問わず参集し、果ては動物までもが嘆き悲しむ様子を描いている。


萬福寺の涅槃図考察 説明文】(※訂正歓迎、諸説有り)

参考:臨黄ネット 絵解き涅槃図 http://www.rinnou.net/nehanzu/

 

・釈迦如来:頭北面西。当山の図では、頭は蓮台に置き、一般的である”腕枕”はしていない。

・背景:面西しているのであれば東に満月があるので、時刻は明け方か。背後の川は最期の沐浴をされたガンジス河の支流、パティー(跋提)河か。

・阿難尊者:悲しみのあまり泣き崩れ気を失い倒れている。本図では二人倒れているが、釈尊の頭側にいる色白の若い僧(阿泥樓駄に介抱されている方)と見られる。

・摩耶夫人:釈尊の生母。阿那律尊者に連れられ、天上より雲に乗り降りてきている。

・菩薩:観音菩薩をはじめとする、帝釈天など古代インド神話の神たち。

・鬼神:異色の鬼は、阿修羅や金剛など古代インド仏教の守護神たち。

・老女:優婆夷(戒を受けた女性信者)。釈尊の足の近くにいる老婆。足を拝む事は、最高の礼である。

・沙羅樹:白く枯れている。一般に、8本のうち4本は枯れ、残る4本は咲いたと言われている(四枯四栄)。片側4本が枯れる、各対で枯れる、全て枯れる、一本だけ枯れずに残る、など、図によって描写は様々。当山涅槃図の沙羅はそのいずれにも属さず「3本が枯れ、3本は花が付き、残る2本はその中間(枯れはじめ?)」となっている。

・錫杖と袋:沙羅樹に錫杖と袋が吊り下げらている。衣鉢袋であるとする説があれば、薬袋であるとする話もある。

・猫と鼠:「薬袋」説から派生する話。

母である摩耶夫人が天から投げた薬が沙羅樹に引っかかる。

→俊敏な鼠が樹に登り取ろうとした。

→それを猫が邪魔をした。

→涅槃図に猫が描かれない事が多い。

・動物:鼠、牛、虎(ネコ科)など十二支のほとんど(確認できないものもいる)。白象(インド仏教では神)、豹、亀、鹿、イタチ系、蛙やムカデなどの虫。鳥は数種類が参集している。猿は桃のような果実を捧げている。

・犀:涅槃図で様々な動物が描かれる中、一際異彩を放つのが「サイ」。”インドには、角があり、甲羅の様な硬い皮膚の動物がいる”とだけ伝わったのだろうか。当時の日本には存在しない動物であり、写真はおろか実物など見た事も無かった作者が想像で描いた様である。左下の端に、心なしか自信なさげに小さく座っている。

・純陀:画面左側、山盛りの供物を捧げている男性。釈尊最期となる供養をした人物。その食物が原因となり釈尊は病に倒れ、入滅するに至ったとされる。しかし釈尊は、その供養をスジャーターの乳粥と並び最上の供養であったと述べた。

 

・軸部の墨書から、寛文4年(1664)頃の制作とされる。

・落款に「行年七十二法橋徳應筆」とあり、法橋徳應(木村徳應)が72歳の時に描いたもの。

・徳應は他に隠元や龍溪、他宗では沢庵宗彭などの頂相も手掛けている。


「涅槃図」は基本的な構図は同じでも、作者や時代によって違いが様々で面白い。

京都の寺院には有名なものも数多くあります。

コロナ終息の来年には是非、洛中洛外の”涅槃図廻り”を 。


「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅爲楽」

諸々の行いは常では無い、是れ生滅の法なり。

己の生も滅をも滅するは、苦を寂滅する安楽の為なり。

(出典:涅槃経)

黄檗宗の葬儀に際して僧俗問わず諷誦する経文。

 

萬福寺の合祀墓も「涅槃像」です。


【三佛會】

・灌仏会:御誕生(4月8日)

成道会:お悟り(12月8日)

・涅槃会:御命日(2月15日)

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